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大竹寛子 個展

WHAT CAFE EXHIBITION vol.38:Gigs and Hobbies: The Everyday in Art Practice

Date :
30th October - 10th November, 2024 Opening reception 29th October 6:30-8pm
Place :
WHAT CAFE(〒140-0002 Higashi shinagawa2-1-11 Shinagawaku Tokyo)

(日本語) WHAT CAFE、キュレーションに大竹寛子氏を迎え、作家のプライベートな活動と美術制作の相互関係をひも解く展示会を10月30日から開催

寺田倉庫株式会社(東京都品川区 代表取締役社長:寺田航平)が運営するアートギャラリーカフェ「WHAT CAFE(ワットカフェ)」は、2024年10月30日(水)から11月10日(日)まで、「WHAT CAFE EXHIBITION vol.38:ギグス・アンド・ホビーズ:美術実践の日常風景」(英題:Gigs and Hobbies: The Everyday in Art Practice)を開催いたします。本展はキュレーションに美術家の大竹寛子氏、キュレーションサポートにキュレーターの丹原健翔氏の協力のもと実施いたします。

本展では、美術実践という一見無関係な作家の制作以外の仕事や関心事などが、アーティストが制作する美術作品に影響を与え、それぞれの作家の独自性や世界観を形作る重要な要素であるということに着目し、作家のギグス・アンド・ホビーズ(仕事や趣味)と美術制作の相互関係について向き合います。

会期中には出展アーティストの在廊や各種イベントも予定しており、 会場でアーティストとのコミュニケーションを楽しむことにより、さらにアートを身近に感じていただける機会を創出いたします。

■キュレーターステートメント|大竹寛子(キュレーション)、丹原健翔(キュレーションサポート)
アーティストは自身の日常生活や美術以外の趣味や関心をインスピレーションに制作を行いまたはそれら関心が無意識にも創作活動に大きな影響を与える経験をします。いわゆる”プライベート”な活動や、「生活のための別の仕事」などが制作の時間や集中力を奪うものとして捉えられがちですが、実際には、興味と創造的活動の間には引き離せない関係があります。本展覧会では、美術実践とは一見無関係な関心ごとや仕事などが、アーティストが制作する美術作品に影響を与え、それぞれの作家の独自性や世界観を形作る重要な要素であるということを着目し、その相互関係について向き合っていきます。

この日常の活動と美術制作の関係性は、美術史の中でも多くの作家によって示されてきました。例えばモネが日本文化やガーデニングに興味を持っていたことから後期の《睡蓮》シリーズが生まれたことや、ウォーホルがもともと広告業やイラストレーター業の仕事をしながら制作をしていたことが彼の作品たちに色濃く出ていることは有名な話で、美術史の中で作家の作品群(Oeuvre)とその作家の過ごした日常の関係を論じるのは常套的でさえあります。

近年では、美術活動と並行して教育や土木といった美術以外の領域で仕事をして生活を担保することはもはや一般的で、また、制作のインスピレーションとして新たな趣味に没入する作家も珍しくありません。それら関心と美術の関係性の中には、その作家が生きる日常や生い立ちを物語る要素が多く認められ、その関係性を無視した美術鑑賞自体を問題に捉える風潮さえも昨今にはあります。現代美術において、作家が日常の中で見る社会景色を鑑み改めて作品と向き合うことが、その作品の意図や想いを読み解く上で非常に重要であることは言うまでもありません。

本展を通して、現代活動をするアーティストたちの多様な生活と創作の在り方に目を向け、それらがまた、我々の日常をも映し出し、美術という方法論が社会にもたらしうる視点を考えるきっかけになることを願っています。

参加アーティスト(敬称略・順不同): 大竹寛子、川村摩那、髙橋健太、立石従寛、奈良祐希、長谷川寛示、平澤賢治、藤元明、宮崎啓太、宮原嵩広、横手太紀、李豪哲、Gil kuno、Hogalee、Nimyu、Yeji Sei Lee

営業時間:11:00~18:00(最終日は17:00閉館)

入場料:無料

https://cafe.warehouseofart.org/exhibition/what-cafe-exhibition-vol-38

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